山と道「限定のホワイトMINI2」50D BLACK UHPE Fine Grid レビュー

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2023年9月9日。山と道直営店にて限定のホワイトカラーのMINI2が販売された。

元々はメンズライクな暗い色が多かったMINI2だっただけに今回の発表には驚いた人も多かっただろうし、実際にぼくもびっくりして初めて鎌倉の直営店に足を運んでみた。

山と道 材木座

直営店でしか販売されないということもあり、ぼくが予約をとった9月16日時点でこの白いMINI2の在庫は残り2つまでになっていた。

“限定”という文字に弱いぼくはこれにてULザックデビューを果たしたのだった。

Han

ザックデビューに「山と道」は攻めすぎたか!?

目次

基本スペックについて

これまでのMINI2とは作り自体が基本的に一緒で、大気室に使われている生地が山と道オリジナルの50D BLACK UHPE Fine Gridに変更されている。

これまでのMINI2と比べてザックが軽くなり加水分解にも強くなった。

詳しいことは山と道HPの方がわかりやすいと思うのでそちらを見てもらえればと思う。

そんな新しいMINI2の特徴をざっくり表にまとめてみた。

(サイズMで比較)BLACK UHPE MINI2MINI2
重さ375g398g
引裂強度(JIS L1096A)たて5kg よこ4kgたて7kg よこ4kg
引張強度(JIS L1096A)たて79kg よこ63kgたて98kg よこ64kg
耐水圧(JIS L1092B)撥水処理あり4079mm
MINI2を基準に表にまとめてみた

新しいMINI2は重さが375gしかなく、それでいて生地の強さをある程度キープしたままになっている。

たて系の強度は若干落ちてしまっているが、よこ系の強度に関してはこれまで通りの強さになっており、荷物の重さには弱くなったのかな、といった印象。

とはいえULザックとして使う分には全く問題ないくらいに強度はあるのでそこまで問題はないかと思う。

さらに今回大きな変更点となったのは大気室の裏側に使われていた撥水コーティングを取っ払ったこと。

これにより防水性を犠牲にして軽さを手に入れたワケだけれど、そもそもMINI2は外側に大きなメッシュが用意されていることからそもそも「濡れても乾けばいいよね」くらいのラフな使い方をしている人が多いと思うので、濡れにくさよりも乾きやすさを優先したアップデートが行われたように思う。

より軽く、より乾きやすく。そして何よりラフに山歩きを楽しめるようにアップデートされたのが今回のMINI2だ。

軽くなった

今までのMINI2と比べて23g軽くなったのだけれど、実感できるくらいの差なのか直営店で持ち比べてみた。

結果から言うと正直「軽くなったかな〜?」くらい。

劇的に軽くなったワケじゃないけれど、ただ重心の位置が変わった感じもなかったので、かなりうまいことダイエットできたんじゃないかなと感じた。

ぼくのようなミーハーUL勢からして見れば23gの差は誤差のようにしか思わないけれど、ガッツリULを極めようとしている人からしたらかなり大きな軽量化になっているんじゃないだろうか。

限定のホワイトカラー

MINI2のカラーバリエーションに初めてホワイトが追加された。

暗い色が多かった山と道のザックだけに、今回のホワイトを待ち焦がれていた人も多いと思う。

写真だと結構白いけれど、実際に肉眼で見てみると光沢もあってシルバーっぽいような色に見える。近くに寄って見てみると黒いリップストップの影響でグレーっぽい色味に見えたりと、ただ無垢な白というようなカラーではなくて色々な表情を見せてくれるホワイトだと思う。

Han

写真映りだと結構発色の良い白に見えるね

生地が薄くなった

結構スケスケ

このMINI2の特徴でもある潔くコーティングを取っ払って軽量化を突き詰めた結果、気室の生地がスケスケになってしまった。

触った感じも「薄いな〜」となるくらいには薄く、例えるならば和紙くらい薄い

強度的に大丈夫か? なんて思うかもしれないけれど、これまでのMINI2よりは劣るとはいえ、必要十分な機能を満たしているので心配はいらない。

実際に山登りで使っていて枝や岩に軽く擦ったりしたけれど今のところへっちゃら。ただ、この薄い部分を持って持ち上げたりしたら破れちゃったりするとは思うけどね。

黄ばみに強い

山と道の直営店で聞いた話だと、白いザックは長期間使っていると黄ばむことがある(紫外線とかの影響らしい)が、この生地は山と道スタッフが実際に半年間使っていてもそういうことはなかったという。

加水分解だけでなく、経年劣化にとても強いモデルになっているみたいだ。

ただ防水性はないので、「コーヒーとかこぼしちゃったらどうなるの?」と聞いたところ

スタッフ

さあ……

試す勇気はないけれど、結果的にそうなってしまった時にはまたここに書こうと思う。

触り心地はサラサラ

カーボネイトのコーティングがないため触った感じ結構サラサラ。

これまでのMINI2はコーティングがあった分内側を触ってみると薄い膜のようなものが若干の摩擦を持っていて、それこそ荷物の出し入れに少しばかりの引っ掛かりを感じてしまいそうな印象を持つ。

ただ今回から内側もサラサラの生地のままなので荷物の出し入れも気持ちスムースになったと思う。

これは普段の荷物の出し入れの時の小さなストレスになったりするわけだけれど、こういう小さいところが快適だと長く使いたくなるもの。

防水性はない

コーティングを潔く取っ払ってしまったので防水性は無くなってしまった

とはいえ元のMINI2自体も防水性はそこまで高くはなく、多くのユーザーはパックライナーを使っていたみたい。気室の内側にビニール袋みたいなのを入れて、そこへと荷物をポイポイ入れていくイメージ。

そういう使い方だとザックの生地自体の防水性は重要じゃないし、むしろコーティングのせいで重さを増してしまうなら取っ払ってしまった方がいいじゃん。なんてことで今回のMINI2が生まれたらしいけれど、そういう潔さがガレージ・ブランドの強みだよなあと痺れる憧れる。

パッド変えるのは必須(個人的には)

マットを下に括り付ければこんな風に自立もする

デフォルトでついてくるミニマリストパッドはちょっとぼくには暑すぎる

直営店でフィッティング用のMINI(8kg くらいの重りが入っていたと思う)を背負わせてもらったけれど、冷房の効いた店内でも背中に熱がこもる感じがしてこれは山に使うにはちょっと暑すぎると思った。

そこでブリーザブル・パッドを購入して自分のMINI2に付け替えてみた。

Breathable Pad for MINI

背中の熱のこもらないリュックとしてドイターのリュックが有名だけれど、ぼくにはこっちのブリーザブル・パッドに付け替えたMINI2の方が涼しく感じた

もちろん、元々付いていたミニマリスト・パッドはスリーピングマットとしても使えるし、座布団のようにも使えるのでMINI2の下面の外付けループにつけている。

こうすると最初の画像のようにフレームレスのMINI2でも自立して置くことができるのでオススメ。

フレームレスは意外と悪くない

最初フレームレスのザックはどうかと思っていたけれど、背負ってみると思ったよりも全然問題なくて驚いた。

フレームの背中をサポートする感じはもちろんないのだけれど、その分荷物が自分の背中に抱きついてくる感じが新しくて、またそれも心地よくてお気に入り。

ただ内容物の感触がダイレクトに背中に伝わるので固いもの(クッカーとかテントのペグとか)のパッキングはしっかり考えた方がよさそう。

そのパッキングもシッカリしないとザック自体が湾曲してしまうので、難しいとは思うけれど綺麗に形を整える荷物入れも習得する必要があると思う。

ショルダーストラップのメッシュ痛くない?

ひとつ気になっていたのが、「山と道」の直営店のスタッフの多くがタンクトップを着ていたこと。

DF Mesh Merino Sleevelessというメリノ混紡のタンクトップが新しく売られていたのでそれのプロモかな? なんて思っていたけれど、現実問題タンクトップで登山をするとどうなるのかと思い実際にやってみた。

DF Mesh Merino Sleeveless

確かにタンクトップは暑い夏や、急な雨に降られてもすぐに乾く利点がある反面、そもそもザックのショルダーパッドが地肌に擦れて痛くなる

このメッシュが歩く振動で擦れて痛い😭

これはぼく自身が肌がよわよわなのもあるとは思うけれど、多くの人にはストレスになる部分なんじゃないかと思う。

うまいことタンクトップの肩部分をショルダーパッドに噛ませてあげればなんら問題はないのだけれど、地肌に直接背負うのはあまりオススメしない

まあ、そもそも肌弱い人はタンクトップ着て山に登るというアバンギャルド山行はやめておいた方がいいけれど。

肩荷重イイネ!

ぼく個人的にはMINI2はめちゃくちゃ背負いやすいザックだと思う。

それはこのザックの特徴である、肩甲骨のあたりに重心が来る設計のおかげで腰回りがすごく楽になって下り坂でとても軽快に動くことができた

今まではなんとなく荷重が腰回りに来ていたので、下り坂では慎重になっていたのが、肩荷重になった途端に足が自由になって下りに対しての緊張感が良い意味でなくなった。

MINI2はULに傾倒していなくてもオススメ

ぼくは初めてのULザックとして「山と道」のMINI2、しかも限定ホワイトカラーの50D BLACK UHPE Fine Gridバージョンを手に入れてしまったワケだけれど、登山初心者でも全くといっていいほど違和感なく使うことができるザックだった。

確かに8kg前後の荷重制限や、生地の薄さやフレームレスといったザックの軽量化に伴うトレード・オフがある反面、背負い心地や圧倒的な軽さというこれまでの登山の認識を一変させてしまうくらいの製品のトガり具合は一度味わってしまうと戻れない魅力に溢れていた。

今回紹介したMINI2は限定モデルで手に入れるのは難しいけれど、通常のMINI2だったら再販の予定もあるので気になる人がいたらチェックして見てほしい。

Han

Let’s Ultra Light hiking !!

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