巷では密かにサウナブームがたぎっている。
今まではオッサンの趣味だと一蹴されていたサウナも若者を中心に注目を博し、温泉施設ならぬサウナ施設がどんどんと増えていくように。
そんな中でいまだに「ととのう方法」を知らない人は多いのではないだろうか。
ぼくは週に一度はサウナに入るミドルサウナーとして、究極の「ととのう方法」を指南していきたいと思う。
そもそもよく聞く「ととのう」とは
サウナ用語でよく言われる「ととのう」とは一体何なのか。
「宇宙を旅する」とか「地球と一体化する」とかもう訳わからないことばかり言っていて、全く具体性に欠けるくせにサウナーが愛してやまない「ととのう」とはぼくなりの解釈で簡単に言ってしまうと「めまい」だ。
特に「酩酊している時のめまい」のようで、心地よく酔っ払った時の布団にくるまった時の感覚に近いかもしれない。
これを科学的にどのようなことが体に起こっているかというと緊張と緩和が極端に交互に塗り替えられてアドレナリンが血中に残っている状態で副交感神経が優位になるという「異常事態」
じゃあどうしてそんな状態で気持ちよく感じるのかというと、脳の中では”瞑想状態に近い状態”に半強制的になるから。
ぼくも月に2回ほど意識して瞑想をする時間を作っている。そこでは1セット40分くらい瞑想をするのだが、終わった後の脳のスッキリとした感覚はまさにサウナ後と似ている。
マインドフルネスが脳にとってとても重要だとは周知の事実だと思うが、調べてみるとサウナで「ととのう」感覚は瞑想のそれと近しいことがわかっている。
サウナで「ととのう」方法
ここからは実際にぼくが実践しているサウナで高確率で「ととのう」方法を紹介する。
もちろんこれは個人差がある部分なのでこれをもとに自分なりにアレンジしてみるのも良いと思う。
体を清める
これは超基本的なことにはなるのだが、あまりできていない人が散見されるのでもう一度ここで認識してほしい。
まずは公共の浴槽に浸かる前には汗や皮脂を落とすために頭や体を洗ってから入る。
湯船に使って体を温めたほうが汚れが良く落ちる、という話をよく聞くがそれは家でやってくれ。とりあえず公共の浴槽に入るときはまずは体を洗おう。
下茹で
サウナに入る前にまずは湯船に浸かる。
え?サウナの暑い中に入るのに熱い湯船に浸かるの!?
なんて思うかもしれないが、究極の整いを得るためには深体温を上げる必要がある。つまり、体の芯から温める必要があるのだ。
サウナに入ればすぐに暖まりそうなものだけれど、実は意外にもそうでもない。
サウナの種類にもよるけれど、実際汗が噴き出るような高温のサウナは表面ばかりが熱せられてしまい体の芯までは温まっていないことが多く、これでは深い「ととのう」が得られない。
しっかりと「ととのう」を体験するためには念入りな下茹でがとても大切になる。
個人的にジェットバスがオススメ
下茹でする湯船はジェットバスがオススメ。強い水流で体をほぐして血流も良くすることでサウナでの体の暖まりを効率化することができる。
ぼくもいくつか試した中で、普通の湯船よりもジェットバスのようなマッサージ系の浴槽の方が「ととのう」が強い気がする。
多くのサウナを売りにしている施設にはジェットバスが用意されていることが多いので、やはりサウナとジェットバスの相性は良いと思える。
サウナ室へ入場
サウナ室へ入る前にはしっかりと体を拭くことが大切になる。
よく体が濡れたまま入っている人がいるが、そのままだとせっかく乾燥しているサウナ室に敷いているタオルが濡れてしまうし、何より自分が汗をどれくらいかいているのかの把握がしづらくなる。
サウナに入っているときには自分から出てくる汗というのは体調の重要なバロメーター。自身の安全のためにも体はしっかり拭いてタオルを絞ってサウナ室に入ろう。
サウナ室に入っている時間
サウナの温度にもよるけれど、最大10分くらいを目安に入ると良い。もちろん5分で切り上げたって全然良い。ここは自分の体調をしっかり見極めて自分でコントロールしてほしい。
とにかく無理は禁物なので、キツくなってきたらすぐに出てしまおう。特に最初の一発目は体がサウナの環境に慣れていないということもあるから特にキツく感じる。
そんなときは焦らず2回目からととのえられるようにするといいと思う。
- 目が悪いからサウナ室の時計が見えなくて何分入っているかわからない
-
ぶっちゃけぼくも目が悪いので見えない
それにサウナってコンタクトをしたまま入ると上がる時にはカピカピになってたりして目が痛くなる。
そんな時に見つけたのがこのサウナカプセル。
全国のカプセルトイで販売されている「カプセルサウナ」。
中身は5分計になっており、実際に手元のiPhoneで測ってみてもピッタリだった。かなり精度は高い。
外側のカプセルはプラスティック製になっており、高温のサウナ室でも熱くなりにくい仕様になっている。しかも底面が並行にカットされている”コロンブスの卵”のような形をしており、画像のように丸型なのに立てることができる。
サウナ室で握って流れる砂を眺めるもよし、一緒に隣り合って耐え忍ぶもよしといったまさにサウナのお供だ。
座るべき場所。
サウナはよく下段と上段と別れている場合が多い。
原則として熱は上に昇っていくので、上段の方が暑い。最初慣れないときは下段で、2回目以降は上段で体を温めるようにするといいと思う。
大体そのあたりに関しては5分たっても全然余裕のときは座る位置を1段上げると良い。経験則で5分くらいでキツいくらいが自分に合っている室温だと思う。
魅惑の水風呂へ
サウナの醍醐味といえばやはり水風呂。キンキンに冷えた水風呂はまさに甘美なる至福のひととき。
こう言うと完全にサウナとは変態性の強いマゾヒストが好むアブナイ趣味のように聞こえるがまさにその通り。全くもって否定しない。サウナーは大抵常軌を逸している人なのだ。
そんなマゾがこぞって浸かるこの水風呂は慣れていない人からしたら苦行の他なんでもないと思うが、苦手な人でも簡単に入れる方法がある。
水風呂前の水カメからサウナでかいた汗をしっかりと流す。もちろんここでは心臓から遠い場所から。
足、腰、腕、胸、頭と順番にゆっくりと体を慣らす。胸にかける時が初心者からすれば一番しんどいかもしれないが、なるべく肩あたりからかけるとそこまでしんどくならない。
いずれにせよ、この後は水風呂に肩まで浸からないといけないのでなるべくさっさとかけ水は済ませてしまおう。
結局精神論!?
いえいえそんなことありませんよ
水風呂はもう見るからに冷たいし入ったらしんどくなるのがわかる。そういう心理的障壁をなくすために「無になる」のだ。
もうすでに浸かっている足が痛いくらいに冷たくなっている。こんなところに肩まで浸かるなんて正気の沙汰じゃいし、なんならさっきのかけ水で結構体冷え始めてる!
いやいや、わかりますよ。言いたいこと。
でもね。ここは無にしなきゃいかんのですわ。もう清水の舞台から飛び降りる気持ちで「えいや」と行ってしまいなはれ。
そう、結局精神論。
とはいえやっぱりこの最初の入水ほどサウナの中でしんどいものはない。
そこでオススメなのが「息を吐きながら入ること」だ。
人間、ぐっと堪えようとするとなんでも息を止めがちになってしまう。そこで急激に冷たい場所に入ってしまうと結構心臓がバクバクしてしまって大変だ。
それを息をフーッと吐きながら入ると幾分か楽に入水することができる。それでもしんどい時は胸の前で腕組みしながら入るとある程度胸(心臓)をガードすることができるのでバクバクすることなく入ることができる。
水風呂に入ったら速やかに肩まで浸かる。
いつまでもためらっていたら足先が冷えてしまって結局入るには入れなくなってしまうからだ。
そして覚悟を決めて肩まで使った後、「じっとする」
耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、水風呂で体が冷やされていくのをジッと感じる。
するとそこで何か気付くものがあると思う。
あれ?なんか温かくね?
そう。水風呂に浸かってジッとしていると水と自分の体温が溶け合って体を優しく包み込む”天女のはごろも”が出来上がる。
これは少し動くだけで解けてしまう繊細な膜のようなもので、これをまとうことができれば水風呂に浸かるのが心地いいと思ってくれるはずだ。
どれくらい水風呂に浸ればいいのか?
水風呂はまさに麻薬のような存在で、一度この”天女のはごろも”を経験してしまうと得も言われぬ心地よさに包まれ、ずっと入っていたい。もう水風呂だけで良い。みたいな感覚に陥りがちだ。
しかも水風呂も極度に入りすぎると脳に流れていく血液が冷えていくことを覚える。ジワジワと網目状の冷たい繊維が自分の脳みそを掴んで離さない感覚は強烈な快感とちょっとイケナイ感じもしてくる。
一応書いておくがこれは明らかに入りすぎ。「ととのう」ためには何もここまで入らなくて良い。ではどれくらいがベストかというと
「吐いた息が冷たくなったら」これが水風呂から出る合図。
入る時間としては長くても1分くらい。夏場とか暑い日なんかはもう少し入ってもいいけれど、そんなに長く浸かっていても体が冷え切ってしまって上手にととのえなくなってしまう。
なので水風呂は速やかに入り、じっとして”天女のはごろも”をまといつつ、吐いた息がキシリトールばりに冷たくなるまで耐え難きを……
そういうことだ。
外気浴
サウナで「ととのい」を得るためには外気浴がマストだ。特に自然の風が浴びられるところだと尚良い。
「ととのい」の真骨頂の外気浴では意識しなくてはいけないことが結構多い。とはいえミドルサウナーのぼくが試行錯誤した結果かなり良いととのい成績を出している外気浴法を伝授する。
水風呂から出て外気浴に行くまで。
1分程度水風呂に浸かって体を急激に冷やすと全身の感覚が鈍っていることに気付くと思う。水風呂がいつしかあまり冷たく感じなくなるのだ。
実はもうここで「ととのい」は始まっている。「ととのい」はめちゃくちゃスピード勝負なのでここからは「本ととのい」が始まるまでは20秒間と言われているのでそれまでに全てを完了させる必要がある。
そこでぼくの外気浴法を紹介する。
水風呂から上がったらまずはかけ水でタオルをびちょびちょにする。
タオルがまだ温かいようならこれを繰り返して冷ましておく。冷えたタオルは絞らずそのまま外気浴のベンチまで持っていく。
椅子には前に座っていた人の体温が残っていることがある。
それを冷やすためになるべく冷たい水でかけ流すのがオススメ。
ただ椅子の周りに水風呂があることは少ないので、びちょびちょのタオルをここで絞ってイスにかける。衛生的かつシンプルにイスを冷たくすることができる。
先ほど絞ったタオルで体をよく拭く。これめちゃくちゃ重要だからもう一度。よく拭く。
濡れたまま外気浴をしようとするとととのう前に風で冷やされて寒くなってしまう。特にワキやスネ、アバラや首などはしっかり拭いておかないと寒くて外気浴どころではなくなってしまう。
それとよく拭くことはとても大切だがいかに早く着座するかも同じくらい大切。ここはスピード勝負でなるべく早くなるべく大きい範囲を拭けるように研鑽を積まなくてはならない。
「ととのう」ためには椅子選びがめちゃくちゃ重要。
個人的には”インフィニティチェア”と呼ばれるメッシュ地で足と頭が水平になるタイプのイスがお気に入り。
他にも「寝ととのいスペース」や人工芝エリア、畳、うつ伏せチェアやハンモックなど「ととのう」ための休憩場所は温泉施設によって異なる。
どんなイスがあるかサウナ室に入る前に確認しておこう!
そのどれもで共通することだけれど、「リラックスして座る」ことが大切。
体の力を抜いて、ハタから見たら野生のトドと思われようが関係ない。他人の目を気にして背筋を伸ばしてピンと座ることは日常生活では必要かもしれないがサウナでしっかりととのえることで日常でのパフォーマンスを上げることができる。
張り詰めた糸はいずれ切れてしまう。どんなにみっともなくても、まるでトドだかアザラシだかわからなくなっても、サウナの効果を最大限高めるためにはつまらないプライドは捨ててヨダレを垂らしながらでもリラックスするべきだ。
着座して、ぼくはいつもタオルを畳んで目元にかける。まぶたから透けてくる照明さえシャットダウンする。
全身を脱力、暗闇に沈んでいき、全身で自分が地球から、宇宙からそして現世から解脱していく。するとジワジワと脳の奥の方から何かグルグルとした何かを感じ始める。
これがまさに「ととのう」だ。
最初こそ戸惑うかもしれないが、ここは自然に身を任せて成すがままに。
このときに意識してほしいことが瞑想もチャレンジしてみるとより一層深い「ととのう」を体験することができる。
瞑想とは”今、この瞬間に集中”することで、今以外のことを考えないこと。人間は息をしているだけで様々な悩みや不安が脳内を駆け巡る。それだけで「ととのう」に対して真摯に向き合っていないと言える。
宇宙と一体化するのです……
そんな時は自分の考えていることを、今思いついたことをどんどんと消していこう。まるでiPhoneでデータを削除するように左へスワイプして消していく。
何か考えたら消して、思いついたら消して、悩み出したら消す。
そして自分が今吸った空気が気道を通って肺を膨らませて、血液に酸素を送り込んでいることを感じる。気道を戻って息を吐くときに舌や歯や唇に空気の流れができていることを感じる。
今、この瞬間のことだけ考える。そしてこれが結構難しい。ただこれは続けていれば段々とできるようになるので諦めずにチャレンジし続けてほしい。
普段抱えている悩みや不安、こうしたものから完全に解放されて真っ裸のまま風に晒される。
瞑想を続けてくと脳の奥でグルグルしていたものが段々と近付いてくる。めまいのような気持ち悪さでもなく、酔っ払ったようなコントロールできないようなものでもない。
とても繊細で、触れると壊れてしまいそうなくらい儚いもの。そんな「ととのう」をちょうど両手を使ってすくい上げるイメージで大切にしてほしい。すると感じるサウナトランス。
それは言うなれば脳のシステムアップデート。脳の脱皮、脳の洗浄。新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のように。
極上のリラックス体験と自分の感覚全てが鋭敏になった確信が訪れると思う。心なしか視力さえ上がったような気もする。ここまで来ることができたらあなたも立派なサウナーだ。
セット数の話
よく巷では「3セット目でデカいのがきた!」とか「今日は6セットやった」みたいな話を耳にすると思う。
ただこれは本当に個人差が大きいところで、ぼくはその日の体調によっては1セット目でバチバチに整ったりするし、3セットやってもととのわなかったりする。
なので鉄則として無理しないことが大切だと思う。
ととのえたいと焦るあまりにととのえなくなってしまうことは多々ある話。焦れば焦るほどうまくいかなくなる恋と同じだ。そういう時はどっしりと余裕で構えていた方が案外うまくいくことが多い。
なので個人的には多くても3セット。これ以上やると汗のかきすぎで脱水になりかねないし、何より4セット目5セット目でととのう保証もどこにもないからだ。
むしろサウナでととのうときというのは大抵自律神経が乱れているときで、ととのわなかったというよりも最初からととのっていたと考えるべきだろう。
兎にも角にも「ととのう」ことを深追いすることはオススメしない。
サウナ選びで大切にしていること
サウナの「ととのう」は単純に自分だけでなくその施設のサウナのスペックや水風呂の温度によるところが大きい。
そんな中でぼくがサウナ選びの際に大切にしていることをリストアップした。
- 外気浴ができること
- サウナの室温が85℃以上であること
- 水風呂の温度が16℃以下であること
このあたりがサウナの最低条件になる。
これの他には
- インフィニティチェアがあるかどうか
- ロウリュウはあるかどうか
- イスの数は多いかどうか
(ロウリュウ・・・サウナに水をかけて体感温度を上げる方法。最近だと機械が自動でやってくれるところも多い)
こういったところがポイントになるかと思う。できればなるべくなら人里離れた場所。幹線道路から遠い場所なんかも選ぶポイントとしては良いと思う。
やっぱりととのう時は外気浴がメインだ。その外気浴の環境がどれだけ整っているかで「ととのう」の質が変わってくる。
ぼくが今まで行った中だと主要道路から車で30分程度いった静岡の田舎にあるサウナで、そこは周りには商用施設などもなく、本当に畑と田んぼがあるばかり。
そこでは車の音も聞こえず、ましてや電車の音も聞こえないまさに大自然に囲まれた空間だった。そこで味わった外気浴はとても強烈な心地よさで、吹いてくる風や空気の匂い、そしてビルもないので真っ直ぐに陽射しが届く、そのどれもがまっさらな自然のままのものだった。
やっぱり手頃な駅近などに行きがちだけれど、空気の匂いや吹いてくる風、車の音が聞こえないとかってかなり小さな違いだけれど「ととのう」に対しての影響は計り知れない。
ぼくは今までととのってきた中であの静岡の田舎で体験したもの以上のはない。
サウナに持っていくと良いもの
サウナはやっぱり脱水症状であったり着替えが必要だったり、楽しむためには結構準備が必要だ。
飲みもの
サウナでは大量の汗をかく。
サウナ室ではもちろんだが、その他にも温泉に浸かっている間にも知らず知らずのうちに汗をかいている。水分はしっかりととっておくことが大切だ。
最近ではサウナの横にラックが設置してあり、各々がポカリ(ないしはオロポ)を持ち込んだりしている様子を見る。確かに温泉内には水飲み場があるけれど、あれって冷たすぎね? 正直飲むのしんどい。なのでできれば常温よりもちょっと冷たいくらいでいいのだか。
そういう人こそ自分で飲みものは用意しておこう。
サンダル
まじでこれ。
サウナに行く時と帰る時で服装が同じ人がたまにいるがあれはやめた方が良いと思う。
サウナ後は冬だろうがかなり体がぽかぽかしていて靴なんて履こうものならせっかく体を綺麗にしたのに足汗びちょびちょになってしまう。もちろん冷え性の方は靴の方がいいだろうけれど、そうでなければサンダルをオススメする。
帰り道足先に風が当たる心地よさはやっぱりサウナ帰りには外せない。
サウナハット
かぶる人を多く見かけるようになったサウナハット。
ぼくもひとつ購入したがこれがなかなか良かった。
まずサウナハットをかぶってから髪の毛がパサパサにならなくなった。サウナ室は上に行けば行くほど熱い。それは足先と頭では10℃違うと言われるほどだ。
なのでのぼせ防止や髪の毛の傷みの防止などのためにもサウナハットは準備した方が良いと思う。実際にぼくもサウナの度にかぶっているがその際に感じるメリットを紹介。
- サウナに長く入れる
- ロウリュウしても苦しくなりづらい
サウナに長く入れる
サウナハットをかぶることでサウナ室に普段よりも長く入り続けることができる。
それはまず頭部の感覚器官が敏感に反応しやすく、かつサウナ室は上に行けば行くほど熱くなるという性質のため、体が温まるよりも先に脳が「熱い!やばい!」と判断してしまうためだ。
これをサウナハットをかぶることで頭部を熱から守る。サウナハットの中はものにもよるが二重構造になっていて、コットンやフェルトでできていることが多い。これらは空気をたくさん含んでくれるので断熱材としての役割を果たし、頭部を熱から守ってくれる。
すると体感温度としては全身として均一に近くなり、長く入れるようになるというわけ。
長く入れれば体の芯まで温めることができるようになるので、その後の水風呂も楽に入れるし、寒暖差を大きく付けることでより深い「ととのう」を体感することができる。
サウナハットはあって損なしの必須アイテムだ。
ロウリュウしても苦しくなりづらい
最近は自動でロウリュウをしてくれるサウナ室も多くなってきた。
ロウリュウをすると蒸気が上から降ってくるので体の中で一番最初にロウリュウの攻撃を受けるのは頭だ。そして次に呼吸器。鼻や口はやっぱりデリケートな部分になるのでロウリュウで降ってきた蒸気を吸い込むと息がしづらくなる。
そんな中でサウナハットを目深にかぶるとサウナハットのツバと鼻までに距離ができるので降ってきた蒸気がそのまま鼻に入りづらくなる。(ちょうど傘を差して雨に濡れないように)
身を守るためのアイテムとしてもサウナハットはとても重要だ。
まとめ
サウナは最近とても大きなブームになっていて、それでいてしっかりとした「ととのう」方法を知らない人がちらほら見る。
彼らもきっと「ととのう」を体験したくてサウナに来ているのかもしれないけれど、サウナは体に対して負担がとても大きいし、水風呂はメンタル的にも避けたい場所。
熱い蒸し風呂の後にキンキンの水風呂なんてある種拷問チックな行動にも関わらず、サウナーというのは悲しきかな、「ととのう」感覚を知ってしまっているが故にサウナも入ったことのないような初心者を連れ回しがちだ。
サウナは自律神経を活性化させる効果もあるのでサウナによく入る人は汗をすぐにかきやすいという体質改善も報告されている。そこまで行けばサウナは楽しいものだろうが、そうでない人にとってはしんどいことこの上ない。
とはいえやはりサウナで「ととのう」のはとても有用なものだし、何より日々のパフォーマンスが上がっていることがめちゃくちゃ実感できる最高の療法だ。
実際にサ活をするしないに関わらず、こういう世界にハマっている人、どんな心地よさを体験しているのかを知ることは大切なことだと思う。
今回のこの記事でみんなが快適にサウナを楽しめることを願っている。
レッツサ活👍
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