THE BEST 2021

  • URLをコピーしました!

ぼくたちの生活様式がガラリと変わり、ありとあらゆる当たり前ができなくなった2021年。

2020年に中止になったオリンピックもナンバリングそのままに開催された2021年。新型感染症の新規感染者数が最多更新された2021年。菅首相から岸田首相にかわり、秋篠宮の長女の眞子さまの結婚報道。

出来事のどれもがかなりパンチの効いたものになっているにも関わらず、どこか他人事のように聞こえてしまうのはやっぱり人間関係の希薄さに段々と慣れてしまっている自分がいるからだと思う。

おうち時間が長くなった年だったが、そんな中で自分のベストを集めてみた。なんとなくだけれど、その年の自分の心境を表してくれている結果になった。

目次

やってよかったFeature

特集記事を組んでいる「Feature」記事。そんな中でも今年良かったのはやっぱり栃の木で作った一枚板デスクだ。

今までずっと気になっていた一枚板のデスクをDIYできたのはかなり大きな経験になった。何よりも自分よりも大きいもののDIYは大変ながらもかなり楽しい。作成当時の手触りは今だにしっかりとスベスベを維持してくれているので頬擦りをする毎日。

もしDIYをしてみようと考えている人がいたらデスクは一発目としてはかなりオススメなので2022年にチャレンジしてみては!

買ってよかったもの

やっぱりこれは外せない。M1iMac。

Appleが出した最初の自作チップを搭載したiMac。当初はデスクトップなのにMacBookと同じスペックだというのでかなり非難轟々だったけれど、実際に使ってみるとストレスなくサクサクと作業することができる。

それにApple製のディスプレイとスピーカー、そしてキーボードとマウスと得得PCセットになっているのがiMacの嬉しいところ。どのデバイスもシームレスに接続することができて、不安定になったり急に切れたりしてしまうこともない。どうしてもこのマウスじゃないと嫌! という人以外であれば万人受けするセットになっているので、届いたその日に作業に取り掛かれるのが最高。

今のところこのブログの運営や、3DCG、動画作成やプログラミング開発など色々なことに使っているけれど、どのシーンでもスペック不足を感じたことはない。むしろ涼しい顔してどれもテキパキとこなしてくれるめちゃくちゃ優等生。

これから先も長く使っていけそうなので、もちろんベストバイ。

見てよかった映画

今年見て良かった映画は「LOVE&POP」。

エヴァンゲリオンの監督で知られる庵野秀明の新人時代の作品。内容は結構ディープな援助交際のこと。

ぼくは最初この作品が庵野監督だと知らなかったのだけれど、見ているうちに「あれ?」と思う節々があって鑑賞し終わってから調べてみたらまさかの新人扱いされていた頃の作品で驚いたことを覚えている。

庵野監督らしい斬新なカットと心情の表現が秀逸で、まるで自分がその映画の中に入り込んでしまったかのような錯覚すら覚える作品。内容もしっかりと綿密に組み立てられていて、一貫した大人の気持悪さと子供の純粋さがコントラストになっていてとても良かった。

後味の悪いエンドで終わるのもこの頃からの彼の持ち味で、庵野監督の新人時代の尖った作品を見てみたい方はぜひ。

聞いてよかった音楽

個人的に2021年ベストアルバム3枚をご紹介。まだチェックできていない人はぜひ聞いてみて。

DAILY BOP / Lucky Kilimanjaro

朝から夜までの1日の時間の流れを意識して作成されたアルバム。ダンス・ミュージックを得意とするラッキリが時間帯を意識して作曲するのは初の試みで、実際に聞いてみると一曲一曲の情景がしっかりと浮かんでくるようなしっかりとしたコンセプトを感じることができる。

オープニングの「Superfine Morning Routing」はかの”ラジオ体操”からインスピレーションを受けているというから驚きだ。ラッキリらしいノれるミュージックと聞き馴染んだラジオ体操のコンビネーションは心地のいい朝の目覚めを提供してくれる。

Strawberry Wavy / Serph

「架空のアニメのキャラクターソング集」をテーマに掲げたEP。ディズニーの公式カバーを手がけるSerphは新たに表現するポップでバウンシーな今作はダンス・ミュージックの中でも一際女性的な印象を受けた。

ダンス・ミュージックといえば体の芯にまで響く重低音とエレクトリカルなシンセサイザーが特徴的で、その脳裏に描かれる情景はまさに情動とアドレナリンが渦巻く貪欲なイメージが強いが、今作では花開くボップでカラフルなまさに”Kawaii”ダンス・ミュージックの完成形だと思う。

ダンス・ミュージックの枠をはみ出ることなく、ここまで”Kawaii”仕上げまでできるのはまさにディズニー公認のSerphならではだろう。

Nurture / Porter Robinson

ダンス・ミュージックがすべからく機械的でどこかマシンメイドな感じがするとすれば、今作はまさにオーガニックなダンスミュージックといっても差し支えない。

ポーター・ロビンソンは日本のアニメ文化に精通しており、その楽曲の節々からはどこか往年のボカロ曲を想起させる。そんな彼のセカンド・アルバムとなるのが「Nurture」だ。

彼の今までの楽曲と比べるとかなりテイストが変わったように感じる。今までどこか閉塞的な雰囲気を漂わせていたものが一変、ポジティヴでポップなアルバムに仕上がっているのだ。それでいて自然の雄大さを感じられる感覚的にいえばとても開放感に溢れる楽曲となっている。

オープニングの「Lifelike」も目を瞑れば暗がりの窓の向こうに大草原が見えてくるような気がしてくる。草木の香りやそよぐ風がすぐそこの出来事のように思えるくらいにとても生々しい自然がある。

ここまでオーガニックに仕上げられている楽曲は心安らぐ音楽としてダンスミュージックを昇華している。

行ってよかった旅

昨今は感染症の影響で旅行に関してはかなり制限がかけられている。その波が落ち着いた頃を見計らって一度旅行に行った(夏前だったので新規感染者は落ち着くものとばかり思い込んでいた)。

そこで訪れた中禅寺湖がとてもよかったので思わずシェア。

いろは坂を登ったその先にある中禅寺湖はその穏やかな水面と陽光を弾き返してキラキラと輝く様がなんともいえないエモーショナルな雰囲気を漂わせている。

ぼくはこの旅行で「写ルンです」という簡易フイルムカメラを持ち込んでいくつか写真を撮ってみたが、古くからその姿を大きく変えていない中禅寺湖を背景にした写真は当時のまま時が止まっているかのように見えるほどノスタルジックに出来上がる。

中禅寺湖を過ぎて山なりに道を進んでいくと”戦場ヶ原”を突っ切る道路に出る。このどこまでも雄大な湿原を超えた先に温泉旅館街があるのだが、3月頃だというのにまだ雪が残っているくらいには寒い。

残雪を横目に浸かる露天風呂はなんとも言えない気持ちよさ。白濁した温泉は底をすくうと手には湯の花がこんもりと。冬ほど寒くもないが、それでいて春というほど暖かくもない中はまさに温泉を楽しむにはピッタリ。

意外とこの奥日光は知る人ぞ知る秘境めいた場所なので、行ったことのないひとはぜひ。

THE BEST 2021 まとめ

2021年は新感染症によってかなり振り回された年だと思う。人々の関係が希薄になっていく中で気持ちの上がるダンス・ミュージックが2021年のベストに入っていたのはある意味で納得の結果。

それと陰鬱とした雰囲気が現実とマッチしていた「LOVE&POP」も、この年ならでは。映画の世界によりどっぷりと浸ることができた。

そんなことを考えると、2021年のベストはどれも自分の気分を上げてくれるものが多くなった。なんだか暗い世の中だったからこそ、自分で自分の気分を上げるようにするのは大切なことだと思う。

迎える2022年がどんな年になるのか、そしてそのベストがどうなるのかが今から楽しみでならない。

Han

2022年もどうぞよろしくお願いします

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次